唐辛子の入った辛いものを食べると次第に体がポカポカします。
それは唐辛子に含まれている『カプサイシン』と呼ばれる成分のおかげです。
カプサイシンは消化管から吸収され血中に入ると、中枢神経系を刺激してアドレナリンなどのホルモン分泌を促進。
このアドレナリンが、エネルギー代謝をサポートし発汗を促します。
冷えから胃腸の働きがダウンすると食欲が低下しがちですが、カプサイシンには食欲を回復させる効果も◎
しかし、過剰摂取には要注意!
少量のカプサイシンは口や食道、胃が適度に刺激されて食欲が増進しますが、大量のカプサイシンが体内に入ると、粘膜が傷つきやすくなって胃腸などが荒れてしまいます。
同じ量のカプサイシンでも感受性の強さや慣れによって感じる刺激の強さが異なるため、自分にとっての適度な辛さを把握し、体がポカポカする程度の量を取り入れるようにしましょう。

唐辛子をを食べて『辛い』と感じる感覚は、味覚ではないことをご存知でしょうか?
基本的に味覚は『甘味』『酸味』『塩味』『苦味』『うま味』の5つに分類されます。
唐辛子の辛みは、実は痛みを感じる痛覚や、温かさを感じる温覚を刺激しています。
そのため、熱い食べ物を食べていなくても、脳が勘違いして体の温度を下げさせる指令を出し、汗をかくのです。
食材は食べておいしいだけでなく、体の様々な働きに関係していておもしろいですね。