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季節を愉しむおいしい暮らし〝3月〟

2023.2.24

3月の歳時記

〝甘く華やかな和菓子の春〟

冬から春へと大きく移り変わっていく時期になってきました。
どんなに寒くても暖かい春がもうすぐやってきます。
3月は『弥生』とも呼ばれ、〝いよいよ草木が芽吹く〟〝ますます生いのびる〟という意味をもちます。

春らしい催しが少しずつ増え、同時に、店先に並ぶ和菓子も一気に春らしく華やかになっていきます。
季節の情景が美しく表現される日本の『和菓子』。
中でも春の和菓子は、見た目の色合いはもちろんのこと、桜餅の桜の葉や草餅のヨモギ、柏の葉など、自然の香りを生かしたものも多く、特に色と香りが引き立つ季節です。

和菓子には、旬の素材を使ったものや季節を象徴するものなど、その季節にだけ作られるものが多く、今の時期だからこそ味わえるというのも醍醐味です。
春の代表菓と言える桜餅も、冬場から出回り始める人気の苺大福も、春が旬。
和菓子屋さんでは季節が過ぎるといつの間にか見かけなくなります。
食べたいな〜と思っているうちに、気づいたらお店から姿を消していた…なんてことにならないようにしたいですね。

風流より実利をとる〝花よりだんご〟という言葉がありますが、お花見のお茶菓子とされる三色だんごの色にも、実は意味があるのをご存知ですか?

ピンクは桜の花を、白は残雪を、緑は新緑や新芽を表現し、春の情景がイメージされているのだそうです。
また、ピンクは〝魔除け〟、白は〝清浄〟、緑は〝健康・長寿〟の色ともされます。
日本ならではの豊かな感性で作りあげられた伝統の和菓子は、とても奥が深いのです。
そう考えると、花より〝だんご〟と言えどちゃんと風流なんですよね。

3月は年度替わりの節目。
卒業や進級、異動や転勤など、出会いと別れの季節でもあります。
この時期に美しく咲いて潔く散る桜は、四季を大切にする日本文化の中でも特別な存在。
そんな桜をモチーフにした和菓子が次々と登場してくるタイミングですので、ちょっと意識して和菓子屋さんを覗いてみてはいかがですか?
五感で愉しむ和菓子という芸術にハマってしまうかもしれませんよ。
甘く美しい日本の春、ぜひ楽しんでみてください。

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