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フローラルスタイリストYokoの
花でたどる季節の楽しみ

バラの季節到来♪
お家で育てるミニバラ入門

2023.5.12

フローラルスタイリスト Yokoの花でたどる季節の楽しみ

Yoko サロン『atelierjuno』を主宰するフローラルスタイリスト。多方面にわたった花の仕事で活躍中。〝季節のお花とお茶の時間〟をテーマにしたInstagramでは、国内外に多くのファンをもつ。
https://miroom.in/rooms/181
https://www.instagram.com/atelierjuno/

Yoko

亀尾育子 2児の子育てに奮闘するエミネット社員。年を重ねるごとにお花や植物を育てることに興味が出てきているが、ガーデニングは初心者。花のある暮らしに憧れる。

亀尾育子
Yoko

可愛くて育てやすいミニバラをお迎えしてみませんか?

皆様こんにちは。
ガーデニングシーズン到来です!
バラというと素敵だけど育て方が難しそう、そう思っている方は多いと思います。
しかし、バラの中で、ミニチュアローズいわゆるミニバラと呼ばれる小さなバラは、茎もそんなに太くならず鉢で手軽に育てることができて、1年に何度も花を咲かせてくれます。
小さな花は、お部屋の中にちょっとお花が欲しい時にも花瓶が小さくてすみますし、とても嬉しい存在です。
ミニバラはたくさんの種類がありますが、今の流行りはすっと直立したタイプよりも草花たちと相性の良い、ふんわりとした形に育つタイプです。
白系ですとグリーンアイス、ピンク系だとほほえみやピーチ姫などが他の植物とも相性が良く、おすすめです。
お花屋さんやガーデンセンターなどに行ったときにお好みの子を見つけたらぜひお迎えしてみましょう!

初めてバラを育てるのならば、ちょうど今の時期に出回っている開花した株を買うのが一番です。
今回は開花した株を買ったあと、どのように育てていけば良いかレッスンしていきます。

それではエミネットの亀尾さんに生徒さん代表でミニバラの植え付けからトライしてもらいましょう!

亀尾育子

バラを自分で育てるのはハードルが高いと思っていましたが、ミニバラはプランターでも簡単に育てられるとのことですのでチャレンジしてみます!

用意するもの
Yoko

まず植え替えについてご説明します。
お花屋さんやガーデンセンターで売っているお花は、どんなものも出荷用の小さな鉢に入って売られています。
これは輸送をしやすいように最低限の容量の土しか入っていないため、このままだとお水をやってもすぐ乾いてしまうし、根を張って育ちたくても土が足りません。
そのため、バラ苗を買ったらまず植え替えてあげましょう。
せっかく植え替えるので、もとの鉢の2倍から3倍の容量の土が入るように鉢増しをします。

それでは、用意した鉢に、鉢底ネット・鉢底石を順番に入れて、その上にバラ用培養土を適量入れ、植え替える苗をそっと入れてあげましょう。

亀尾育子

鉢底石はどのくらい入れれば良いでしょうか?

Yoko

鉢の4分の1程度まで鉢底石を入れましょう。
そして、苗をポットごと鉢底石の上に置き高さの確認をします。
苗の上部の土が鉢から5cm程度下がった位置にあるとちょうど良いです。
一度苗を取り出し、鉢底石の上からバラ用培養土を入れます。
鉢底石が軽く隠れるくらいまで入れてください。

亀尾育子

高さはちょうど良い感じです!
苗を入れるときは、根っこの土をほぐした方が良いですか?

Yoko

今の時期のお花が付いている苗を植え替えるときは、スポッと元の鉢から苗を抜き取ったときに根っこに付いている土を落とさずに植え替えます。
苗をポットから出すと、根元や土の表面に枯れた葉っぱや苔があるので、取って綺麗にしてあげてから植えましょう。
苗をそっと鉢に入れたら周りの隙間にくまなく土を入れます。
トントンと鉢を叩くと意外に土が入っていない空洞が現れるので、割り箸などを使って隙間なく土がバラの周りに入るようにしてください。
土を入れるときは、鉢から2〜4cmくらい下がった位置に土の表面が来るようにするのがポイントです。
これはウォータースペースと言って、水を入れたときに溢れないようにするための空間です。
土を鉢の上ギリギリまで入れてしまうと、水やりするとあふれてしまいます。
必ずウォータースペースを確保しましょう!

亀尾育子

意外と枯れ葉や苔が付いているんですね。
ウォータースペースも初めて知りました!
しっかり確保します。
土を入れるところまでできました!

Yoko

最後にバラ用肥料をまいて、たっぷりお水をあげましょう。
バラは花を咲かせるためにたくさん肥料を必要とするので、植え替えたバラの根元にパラパラとまくタイプの肥料をおいてあげると良いです。
植え替えが終わったら、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりお水をあげて完了です♪
あとは日当たりの良いところで管理をします。
バラは観葉植物ではないので、屋外で育てます。
これから害虫も活発になってくるので、新芽につくアブラムシなどの予防のために、ハンディタイプのバラの殺虫殺菌剤を用意して10日に一度程シュッシュっと噴霧してあげると良いでしょう。

亀尾育子

私でも植え替えができました!とっても可愛いです♡
レッスンありがとうございました。

Yoko

バッチリ、100点満点です!
これから暑くなっていく季節の注意点としては水やりをしっかりしてあげる、ということと、病害虫が出てくるので消毒をしてあげることです。
バラはたいてい土から水の跳ね返りなどでウイルス性の病気になるため、地植えにするよりむしろ鉢管理の方が病気になりづらいです。
植え替えてあげたバラは土の量も増えるのでお水も保水してくれますし、お好みの鉢に植えてあげるととてもおしゃれな雰囲気になります。
最近は素焼き鉢でもプラスチックでも可愛いものがたくさんあるので、お好みのものを選ぶのも楽しい時間です。

バラは完全に咲かせて散らすより、一番良い時にぜひもったいないと思わないでカットして、切花にしてお部屋で楽しんであげてください。
ある程度カットしてあげた方が、またそこから脇芽が出て、その頂上にまた新しく花芽をつけてくれます。
これを冬までずっと繰り返して花が咲く→切る→また芽がでて蕾がつく→花が咲くというローテーションをしてくれます。
ミニバラは四季咲き(しきざき)のものがほとんどなので、育て甲斐がある植物だと思います。
大抵の植物は春の花、夏の花、のように1年に一度シーズンを迎えますがバラの良いところは1年に何度も楽しませてくれるところでしょう。

花をそのままにしているとバラの実(ローズヒップ)になってしまったりして、それはそれで可愛いのですが、実をつけることは体力も奪いますし、そのままでは次の蕾ができません。
すべての花が咲き終わったら、お礼肥と言ってまた株元に肥料をひとつかみまいてあげましょう。
また栄養を吸収してとても可愛いお花をつけてくれますよ。
ぜひぜひお気に入りのミニバラを見つけてバラのある暮らしをはじめてみませんか?

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