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とっとり季記・6月
2023.6.9

暦の上では今年は6月11日が入梅(にゅうばい)となり梅雨の始まりとされますが、細長い日本列島、北と南では気候も大きく異なるので、実際の梅雨入りの時期は地域それぞれです。
山陰は雨の日が多い印象のある地域ですが、梅雨明け後にはしっかり晴れて、輝く夏がやってきます。
鳥取では先週末、中国地方の最高峰・大山で夏山開きが行われました。
今年は、大山夏山開き祭の前夜祭で行われる神事・たいまつ行列も4年ぶりの開催となり、本格的な夏山シーズンの到来をいつにも増して嬉しく感じます。

神坐(いま)す山として古来より崇められ、神域ともされてきた大山。
その麓にある大神山神社の本社境内には約2000本の紫陽花が植えられ、6月下旬頃まで色とりどりの紫陽花が咲き誇ります。
全国津々浦々、紫陽花の名所として知られる寺社仏閣がたくさんありますが、紫陽花は古来より『魔除け』や『幸運を招く』ご利益があるとされています。
雨に映える紫陽花の清らかさは、梅雨の憂鬱感をも払拭してくれるよう。
雨が降り続くと部屋で過ごす時間が多くなりがちですが、雨ならではの風情も楽しんで紫陽花の名所へと出かけてみるのも良いかもしれません。

そして6月10日は『時の記念日』です。
今年ももう半分が過ぎようとしていますが、年を重ねるほどに1年が早く過ぎていくように感じませんか?
それには心理的な法則があるとされます。
例えば、50歳の人にとっては、1年の長さは人生の50分の1ですが、5歳の子供には5分の1にあたります。
つまり、50歳の人にとっての10年間が、5歳の子供にとっての1年間にあたるのです。
生きてきた年数によって1年の相対的な長さはどんどん短くなり、時間が早く感じる…ということなのだそうです。
実際は、時間は誰にとっても同じ早さで過ぎているのですが、何もしないでいるとあっという間に過ぎてしまったように感じることも。
せわしなく時間に追われたり、慌てたりはしたくないですが、与えられた〝時間〟の大切さは意識して過ごしたいものですね。
画像素材:PIXTA