smileLIFE
セラピスト・安井 笑美の心のエステルーム
第4回
五行「土」が表す季節
2023.7.28


心と細胞のセラピスト 安井 笑美
心と細胞に直接届く色と光のセラピー『カラーパンクチャー』などを施術する女性専用サロン「セッションルーム・LUNA(ルナ)」を東京にて開設。企業から個人まで、幅広い視点でのカウンセリングを行う。日本各地での出張カウンセリングも。カラーパンクチャー国際プラクティショナー/NPFナチュラルパワーフード(重ね煮)協会代表/パワーストーンコーディネーター/マヤ暦リーディング愛好家/子宮インナービューティーセラピー セラピスト など
http://luna104.net/
「土用」は年に何回あるの?
五行には「木」「火」「土」「金」「水」と5つの元素がありますが、エミ通信では4つの元素にあたる季節のお話しかご紹介できないので、残ったひとつの元素「土」についてはこのコラムでお話することにします。
四季で言うと「木」=春、「火」=夏、「金」=秋、「水」=冬にあたります。
では、「土」はどんな季節なのでしょう?
「土」は季節が移り変わる間の期間にあたり、それを「土用」と呼びます。
ところで皆さん、土用って夏だけと思っていませんか?
土用は「春の土用」「夏の土用」「秋の土用」「冬の土用」と、年に4回あるのです。

「う」のつく食べ物をいただくと元気になる!と言う謂(い)われとして私たちが知っているのが、夏の土用です。
年に4回ある土用の期間は、2023年では「冬の土用」が1月17日〜2月3日まで、「春の土用」が4月17日〜5月4日まで、「夏の土用」が7月20日〜8月7日まで、「秋の土用」が10月21日〜11月7日までとなります。
季節の節目とされる立春、立夏、立秋、立冬の直前までのそれぞれ約18日間が土用の期間となります。
土用のうなぎをいただくのは、一般的には、夏の土用の期間中の「丑」の日。
「土用の丑の日」と言って、「う」のつく食べ物をいただくというわけです。
今年は7月30日になります。
数年前に知ったことなのですが、立春の前の「冬の土用」の丑の日に食べる「寒のうなぎ」もとってもおいしく、寒のうなぎは魔除けの意味もあるそうです。

「土用」には、やってはいけないことがある?
「土用」は季節の移行期間にあたります。
急な気温の変化や寒暖差による影響を体がダイレクトに受けると、体調を崩しやすくなりますね。
実は土用は、身体が次の気候に順応するために体調を整える期間でもあります。
土用の間は、あまり土を触らないように…とか、引っ越しを控えるように…などと耳にしたことはないでしょうか?
土用は、土を司る神である陰陽道の『土公神(どくしん・どこうしん)』が支配するとされ、土の神様が土の中から地上に上がり、その力が活発になると言われています。
そのため、新しく始めること(転職、結婚、開業など)や場所の移動(引っ越し、新居の購入)は避ける方が良いとされます。
ただし、土用には「土用の間日(まび)」と呼ばれる日があり、その日は土公神が天上界へ行ってしまうので、土を触ったり動かしても良いとされます。
土用の期間は良いお天気のことが多いため、つい家庭菜園やベランダの片付けなどをしたくなるんですよね〜。
注意!注意!です。
昔から続いている謂われには、身体を守るための大切な意味があり、だからこそずっと受け継がれてきているのでしょう。
次回は、陰陽五行の相関図に基づいて、五行における「感情」に触れていきます。