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とっとり季記・9月

2023.9.1

とっとり季記・9月

厳しい残暑が長く続くと予想されている今年ですが、暦の上では暑さが少しやわらぐとされる『処暑』の末候『禾乃登る(こくものすなわちみのる)』の季節に入ります。
『禾(のぎ)』とは、稲や麦、粟などのイネ科の作物のこと。
禾の字は、穂を垂らした穀物の姿を象ったものだそうです。
まだまだ暑さが続くとはいえ、実りの秋に向け、植物たちは確実に歩みを進めています。

鳥取では先月21日に鳥取を代表する果物『二十世紀梨』の初出荷が行われました。
鳥取の梨はこれから最盛期です。
国内で流通している梨は、幸水や豊水のように薄茶色の皮をもつ赤梨が主流ですが、鳥取ではやはり『梨』と言えば青梨の二十世紀梨。
植栽面積・出荷量ともに日本一を誇り、甘みと酸味のバランスがとれた爽やかな味とシャキシャキとした食感が魅力です。
実は梨は、スイカ以上にカリウムを多く含み、食物繊維も豊富。
余分な水分を体の外に排出し、腸の調子も整えて、美容面でもおすすめの果物です。
残暑厳しい時期に、水分をたっぷり含んでさっぱり食べられる爽やかな甘みは、暑さに疲れた体にも嬉しい恵みです。

せっかく食べるなら、梨をおいしく食べるコツを知っていたいですね♪
梨は、軸が細くて肩とお尻の張った扁平なものを選ぶと良いようです。
色艶が良く、重量感のあるものをチョイスしましょう。
皮をむく時に手がべたつくのは、熟度も進み、甘みも高い証拠。
軸と反対のお尻の方が甘み成分がたまって一番おいしい部分です。
梨は室温で保管し、食べる1〜2時間前に冷蔵庫に入れて冷やしましょう。
あまり冷やしすぎない方が、甘みを感じられておいしいですよ。

田んぼの稲穂も、これから日に日に黄金色に色づいていき、重くなった穂先が垂れ下がってきます。
台風の襲来も多い時期ではありますが、全国各地で刈り入れを待つ農作物が無事収穫できるように祈りたいと思います。
豊かな実りを支えるために尽力してくださっている生産者の方々に感謝です。

暑さがおさまり本格的な秋を感じる時季まで、あと少し。
暑さ疲れをためないように、体を労わってお過ごしください。

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