smileUP

smileLIFE

とっとり季記・12月

2023.12.4

とっとり季記・12月

早くも今年最後の月となりました。
普段落ち着いている御師でさえ走り回るぐらい忙しいという『師走』。
年末に向けて慌ただしい日々を過ごされる方も多いかと思います。
エミネットのある鳥取では、車をスタッドレスタイヤに履き替え、雪に備えて準備を整える時期です。
今季は暖冬と予報されていますが、朝晩の冷え込みが厳しくなるにつれ、いつ雪が降り始めるかと不安半分、楽しみ半分です。

12月2日から『小雪』の末候『橘始黄(たちばなはじめてきばむ)』に入ります。
橘とはミカン科の常緑樹ですが、柑橘類の総称でもあります。
広葉樹が葉を落として枝や幹が露わになり、見目にも寒々しく感じる時期に、緑の葉を生い茂らせ、黄色やオレンジ色の丸々と実った輝くような果実を見かけると、不思議と冬の寒さを忘れるような心持ちになります。
柑橘系の果物はビタミンCもたっぷりで、乾燥と冷えで風邪を引きやすいこの時期に、私たちの体に大事な栄養を与えてくれる自然からの恵みです。

柑橘系といえば、みかんとともに思い浮かぶのが柚子。
お鍋の季節には大活躍です。
『桃栗3年柿8年』ということわざがありますが、実は、その先には(言葉は悪いですが)『柚子の大馬鹿18年』という文言が続きます(諸説あり)。
それだけ柚子は、種から育てると実がなるまでにとても時間がかかるそうです。
しかし、寿命は長く、100年ものの古木からでも収穫ができるとのこと。
素晴らしい生命力ですね。

柚子を浮かせたお風呂に浸かる『冬至』は、今年は12月22日。
風邪を引かずに冬を越せるよう願いを込めて、柚子の香りに癒されてください。

1年で一番夜の時間が長くなる冬至の日を境に、少しずつ昼間の時間が長くなっていきます。
陰から陽へ気が回復するということから『一陽来復』といい、運気が向上していく転換期ともされています。
『ん』がつく食べ物を食べて運気上昇をバックアップしようという縁起担ぎも。
南瓜(かぼちゃ)やにんじん、れんこん、金柑、うどんなどなど…、『ん』が付く食べ物は結構ありそうですよ。
しっかり栄養を摂って体を温め、運気アップを目指してください♪

クリスマスを過ぎると、華やかなイルミネーションに輝いていた街は、あっという間に迎春仕様に様変わり。
まさに時間が駆け抜けていくようです。
やり残したことのないように、2023年最後の1ヵ月を大切にお過ごしください。
くれぐれも無理をしすぎず、ご自愛くださいますように。

この記事をシェアする

  • facebook
  • twitter
  • LINE

エミ通信プラスカテゴリ一覧