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とっとり季記・1月
2024.1.5

お正月休みも長いようであっという間。
すでに仕事始めを迎えた方が多いかと思います。
お正月はいかがお過ごしでしたか?
お正月の〝正〟という漢字には年の初めや改まるなどの意味があり、門松やしめ縄を飾り、お節を作ったりするお正月の風習は、年神様を迎え入れて一年の福を授けてもらうためにあります。

お正月の料理でお馴染みの『お雑煮』は、年神様が宿るとされるおめでたい食べものですが、千差万別と言えるほど、餅の形や汁の仕立て方、具材など、地域によって特徴があるようです。
一般的に、東日本は角餅で、西日本は丸餅がお雑煮に使われ、関東は、焼いた切り餅をすまし仕立てに、関西は煮た丸餅を味噌仕立てにすることが多いとされます。
特産物によって具材も様々で全国各地を食べ歩いてみたいほど、どの地域のお雑煮も魅力的です。
ご存知の方も多いかも知れませんが、エミネットのある鳥取県西部での昔ながらのお雑煮は小豆雑煮です。
小豆は食物繊維やポリフェノールが多く含まれる栄養豊富な食材で、邪気を払うともされています。
ぜんざいタイプのお雑煮ですが、甘さは控えめなさらさらの汁で、あっさりといただけるのが特徴です。
それぞれのご家庭でのお雑煮は、両親の出身地の特徴が入り交じったり、各地のおいしそうなお雑煮レシピを取り入れてみたり…と、様々なアレンジで進化しているかもしれません。
皆さんはどんなお雑煮を召し上がりましたか?

1月6日は、年が明けての最初の節気、寒の入りを迎える『小寒』です。
今季は暖冬と予報されてはいましたが、それでも寒さが厳しくなっていく時期ですので、体調を崩さないように温かくして過ごすよう心がけてください。
1月7日は、一年の無病息災を祈念する七草粥の日。
春の七草は、芹(セリ)、薺(ナズナ)、御形(ゴギョウ)、繁縷(ハコベラ)、仏の座(ホトケノザ)、菘(スズナ/蕪)、蘿蔔(スズシロ/大根)です。
名前を聞いてもどのような植物かピンとこないものも多いかもしれませんが、実はどれも身近な草や野菜です。
最近はこの時期になるとスーパーで7種類が揃ったセットを売っていたり、七草がフリーズドライのパックになっていたりするので、取り入れやすい行事食です。
おいしいお正月料理の食べすぎで弱った胃腸を、七草粥でやさしく労わってあげましょう。
今年の干支は甲辰(きのえたつ)。
『甲』は生命や物事の始まりを意味し、『辰』は伝説上の神聖な生き物〝龍(竜)〟のことを言い、力強さや、草木がなびいて大きく成長し、形が整っていく様子を表すともされます。
『甲辰』は、これまでコツコツと蓄えられてきたことが芽を出し、ぐんぐん成長して努力が花を咲かせるという縁起の良い年なのだそうです。
始まったばかりの2024年、干支にあやかって素晴らしい年にしていきましょう!
画像素材:PIXTA